結婚相談員ってどんなことをしてくれる?【甲賀市】
●市では結婚サポートを受けられる制度があるとお伺いしています。登録をするとどのような支援・サービスが受けられますか?
当市の場合、登録時に担当した支援員が主担当として応対していますが、登録いただいたファイルは支援員全員が共有し、主担当がいないときも他の支援員が相談に応じるようにしています。登録して頂いた方は以下のサービスが受けられます。
(1)異性の登録シートの閲覧
(2)異性との対面(マッチング、結婚サポート連絡会の担当者が同席)
(3)市内の婚活イベント情報の案内
(4)担当者への結婚にまつわる相談など
但し、支援員がお相手を紹介することはありません。あくまでも自ら出向いてお相手を探していただくことを基本としています。
●登録条件はありますか?会員登録をする際に登録料はかかりますか?
登録条件は特にありません。市のホームページ等をみて市外の方、県外の方も登録されています。登録料は無料ですが、本人が直接登録頂くことが基本です。
●登録しなくても利用できる結婚支援サービスはありますか?それはどんな内容でしょうか?具体的に教えてください。
基本は登録者が対象。年に2回、市の施設(飲食可能な部屋・ロビー等)で開催される婚活交流会(茶話会)は一般参加も可能です。過去には、お菓子を参加者で持ち寄っていただいたり、1000円程度の参加費を徴収して、たこやきパーティーをしたり、クリスマスパーティーでケーキを食べながらビンゴゲームを通して交流していただいたこともありました。但し、令和2年・3年はコロナ禍で開催出来ていません。
●市による結婚相談会は開かれていますか?開かれている場合、場所と日時、頻度などを教えてください。
毎月第1・第3土曜日、午後1時~4時。甲賀市まちづくり活動センターまるーむにて開催中。まるーむでは相談員10~12名が応対しています。相談員が男性と女性で同数程度いますので、どちらに話し掛けていただいても大丈夫です。事前予約は必要ありません。
●結婚相談員は相談会でどのように応じていますか?
「相談」といっても悩み相談、ということではなく、「出会いの相手を見つけに行く」と捉えていただくといいのではないでしょうか。甲賀市では登録時の相談員が主担当になります。ですから相談会にはまず主担当を目当てにいらしてください。とはいえ、甲賀市では「フルオープン」なサービス提供を心掛けていますので、主担当が他の相談に応じている場合や席を外していた場合も他の相談員が対応してくれますのでご安心を。席についたら登録カードをご覧いただき、「話してみたい」「会いたい」と感じた人を一度の相談につき1名指名できます。お相手選びに迷った際は、支援員から提案もさせていただきますが、その提案も登録者さんの「個性」を踏まえ、的確に。「一度足を運んでダメだったからあきらめる」と言わずに何度でも足を運んでください。
●市による婚活イベントのような、複数人と一度に出会えるイベントを開かれていますか?現在はコロナ禍で開催をされていないかもしれませんので、過去開催されたイベントで思い出深いものを教えてください。
コロナ前は市の施設(飲食可能な部屋・ロビー等)で年に2回の茶話会を実施していました。
手作りの装飾が可愛い空間で、進行役も市役所職員が担当してくれたおかげで、参加者も私たち支援員もリラックスできる雰囲気でした。
●上記以外で、結婚相談員として、普段、どのような活動をなさっていますか?相談者の方の相談は決まった時間に受けておられますか? また相談方法はどのようなものがありますか?
第1・第3土曜日、まるーむでの相談会が基本です。但し、結婚相談員によっては登録者の仕事の都合に合わせて、お仕事終わりの時間帯など、市の施設のオープンスペースにて対面で相談に応じたりしています。
●お見合いに立ち会う際等、初対面のふたりが打ち解けるきっかけづくりとして、どのようなことをしていますか?
お見合いの場には出来るだけ主担当の支援員が立ち会うようにしています。私の場合は、何気ない話をふっておいて、最初の5分10分同席してあとは二人に任せています。時には双方の支援員が付き添って4名でお見合いすることもあります。
●お見合い終了後やデートの後のフォローはどのようにしていますか?
「お見合いの報告は必ずしてね」とお伝えしています。電話が来たら、次もあるのか、お断りするのか、確かめます。お断りする場合は、相手側の支援員とも協力して、お断りの言葉を考えます。次もある場合も、相手側の支援員とサポートを続けますが、私個人の取り組みとして月に一度程度は「どうしてる?」と電話で声をかけるようにしています。
●マッチングの極意、お見合い成功するために大事な心がけのようなものはありますか?細かいことでもいいので具体的に教えてください。「こういうことをしてうまくいったカップルがいる」というような実例のお話でも大歓迎です。
お見合いが成功し、お付き合いがスタートしたら、「マメさ」を心掛けてほしいと思います。「次に会うのは2週間後だから……」と、その間一度も連絡を取らないケースが目立ちますが、これはいけません。連絡、といってもそんなに大げさに考えることはないのです。お見合いというのは「日常のことが伝わっていない」と考えましょう。ですから、むしろ特別なことではなく、何でもない日常の様子を伝えることが大事になります。例えば「出張に行きました」とか「寒かったですね」とか、「何の役にも立たない」と思われがちなささいな連絡が次に会った時の会話の糸口になります。「どこへ行って来たの?」といった具合です。
●コロナ禍で全国的に結婚支援にも支障が出ていると聞いていますが、今年の活動についてはいかがでしたか?
令和2~3年度はコロナのためイベントを実施することができませんでした。また毎月の相談会も閉じていた期間があります。「やるべきことができていない」と感じていました。そのため、相談件数は一日10~20名、毎年200件以上、300件を超える年もあるくらいなのに、令和2年度は70件にとどまりました。その一方で成婚件数は10件、と例年より多くなっています。これは2~3年かけて粘り強く婚活された結果だったかもしれません。
●コロナが終息したら、やってみたいと考えておられる活動などはありますか?
甲賀市に限って言えば、女性の方の登録が少なく、登録することに躊躇させる何かがあるのかもしれません。気楽に登録できる雰囲気や登録方法等、登録する方がたの意見も御聴きし改善できたらと思っています。せっかく市のサービスにより無料で利用できるのに、もっと気楽に利用いただけたらと思っています。
また市の境界を越えて連携し、会員情報をデータベース化することで、より広い選択肢から結婚相手を探しやすい環境づくりを整えていければ、と思っています。
●これから婚活を始めようとされている方、相談登録をしようと考えておられる方への応援メッセージやPRをお願いします。
「一度ダメだったからと言ってすぐにあきらめないでほしい」ということです。数うちゃ当たる、とは言いませんが、せっかく自ら足を運んで登録する勇気を出せたわけですから、その調子で何度でも相談においでください。何度も顔を合わせるうちに私たち支援員とのコミュニケーションも取れ、お人柄も伝わり、個性を把握しやすくなるものです。そうすることで、より相性の合うお相手と出会えることにもつながるでしょう。
取材対象者プロフィール
森井 幸三 さん
甲賀市在住。結婚支援事業に携わって3年目。登録もお相手探しも「とにかく第一歩を踏み出して」をモットーに、より開かれた結婚支援を心掛けている。
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